ラニッbテタッbgy

焦点が定まった。

そもそも私の「音」に対する、または喚起される視覚的イメージというものは、どこまでも広がっているであろう真っ暗な3次元空間内を浮遊する白い短冊状の物体の対である。その二つの物体は回転、伸縮運動を繰り返しながら空間内を様々な速度で飛び交う。ただ散漫に動き回るのではなく、互いを意識しながら引き合ったり、反発したり、時には重なり合ったままそこで停滞し、細かく振動する。

Well Tuned Piano

SVMの二次元プロット

SVM 2Dplot

スーパーpre記法によるソースコードの色分けR言語に対応していると聞いたので、早速ためしてみる。

ちなみに以下のRスクリプトは、Support Vector Machineによる2次元データ判別の様子をScholkopfの本の表紙(ISBN:0262194759)みたいにカッコよくプロットしたいという理由から、かつて作成していたもの。右の画像はExample2の実行結果。大きい画像はここに。

Support Vectorは二重丸、クラス間境界は実線で、境界を基準としたdecision valueによって色づけがしてある。実行にはパッケージe1071が必要。学生が発表のときPowerPointに貼り付ける程度の画像作成用途に最適かと思われる。

## Usage
# ---- args ----
# x: 二次元の訓練データ(列が変数の行列)
# label : 訓練データの行に対応するラベルベクトル
#     (factor:classify, numeric:regression)
# expand: 表示領域の拡大倍率
# resol : image表示の際の解像度
# color : image表示に使用する色
# ... : svm()に渡す引数(kernel="sigmoid"など)
#
# ---- value ----
# 返り値はsvm()の返り値と同じ

conplot.svm2d <- function( x, label, expand=1.2,
    resol=c(100,100), color=heat.colors(40), ... )
{
  require(e1071)
  rx <- range(x[,1])
  ry <- range(x[,2])
  rx <- rx + scale(rx, scale=F)*(expand-1)
  ry <- ry + scale(ry, scale=F)*(expand-1)
  tx <- seq(rx[1], rx[2], len=resol[1])
  ty <- seq(ry[1], ry[2], len=resol[2])
  grd <- expand.grid(tx, ty)
  model <- svm(x, label, ...)
  pred  <- predict(model, grd, decision.values=T)
  hmap  <- matrix(attr(pred, "decision.values"), resol[1], resol[2])
  image(tx, ty, hmap, xlab="", ylab="", col=color)
  contour(tx, ty, hmap, level=-1:1, drawlabels=F, lty=c(3,1,3), add=T)
  points(x[label == unique(label)[1],], pch=21, bg="black")
  points(x[label == unique(label)[2],], pch=21, bg="white")
  points(x[model$index,], cex=1.6)
  title("SVM - 2D plot (e1071)", family="serif")
  box()
  invisible(model)
}

## Example1: 2D-Gaussian
# library(MASS)
# x = rbind(mvrnorm(100,c(0,0),diag(2)), mvrnorm(100,c(3,3),diag(2)*2))
# label = rep(c(-1,1), each=100)
# conplot.svm2d(x, factor(label), kernel="radial", type="C")

## Example2: Circle in a Square Problem
# library(mlbench)
# train <- mlbench.circle(100)
# conplot.svm2d(train$x, train$cl, kernel="rad", type="C", gamma=4)

tnkysr流 エッセイの書き方講座

細かい違いはあれど、ほぼ以下の様式に則っていることに気付く。

  1. ささいな日常の疑問に巡り会う場面の描写
  2. 蛇行する思索の跡をぐだぐだと連ね、結論をもったいぶる
  3. Googleで調べた結果の引用
  4. 大げさに感動してみせ、何か意味深なコメントをする
  5. 念のため最後に一文エクスキューズを入れておく

テレビショッピング陰謀説

テレビショッピングの番組をぼーっと見ていて確信した自然法則がある。
「婦人服は一番大きいサイズから順に売り切れる」

今回、この一見不思議な現象*1を説明できるいくつかの仮説を用意した。

  1. 購買層の大多数は太ったオバサンである
  2. 購買層はB系の着こなしを目指している
  3. はじめから在庫が少ない

この中ではおそらく仮説1と3がもっとも有力であろう。検証するという手もあるが、仮説1は想像するだけでもおぞましい。一方で、仮説3を今一度吟味してみる。何かひっかかりを感じないだろうか。いつも即完売するくらいなら、もっと在庫を用意しておけば儲かるはずだと思わないだろうか。

今日になって、私はこの違和感を解消できる回路を見つけた。そう、これは販売戦略なのだ──売れ筋でない大きいサイズの商品をわずかな数だけ用意しておけば、そのサイズは即完売になる可能性が高い。当然、売り切れ報告が相次ぐ。妙齢のMCはここぞと「注文が殺到しております!お急ぎください!」といつもの煽り文句を入れ、見えない舞台裏の闘争を演出する。ヒートアップしてゆく場の空気にあてられた真のターゲット、つまり標準体型(Mサイズ)のご婦人はつい商品の購入を焦ってしまう。ハンター達はそんな女性の心理をよーく知り抜いていて、Mサイズの在庫をたんまり隠し持ちながら、死に筋商品を生贄にした精巧なこのトラップに、獲物がかかるのを今かと待ちかまえているのである。

──あくまで私の勝手な憶測、邪推ですよ、奥さん。

*1:ぼくらの世代の経験則とは真逆だ。人気の服はたいてい小さいサイズから順に売り切れる。

F教授の“名”言集

「怒らなくなったら人間終わりです。最近は年のせいか、学生を叱りつけるのも面倒になってしまったけど、このままじゃダメだと思う。だからぼくはなるべく頭に来るようにしてるんですよ。」

「学生に(マナーに関する)注意をしたとき、彼らはこう反論するんですよ。『あなたに何の権限があってそんなこと言えるのですか』って。いつもこういう作業着みたいのを着てるから、ぼくを清掃のおじさんか何かだと思ってるんです。だから教職員はそれと分かるようにネームプレート*1をつけるべきなんですよ。」

「ぼくはね、4年くらい前、椎間板ヘルニアで2ヶ月くらい入院してたんですよ。それから退院して大学に戻ってきたとき、ぼくは本当に分かったんです。自分がいなくても世界はまわるんだって。」

*1:最近うちの大学で、事務員のネームプレート着用が義務づけられたという話題から

地鶏と純血

旭日雄鶏図

思い出したように書く。


ある飲み屋で後輩たちと飲んでいたある日のこと。とりあえず串を4本を注文した私に、ふとした疑問が降っておりた。

「地鶏って…何?」

その夜は様々な憶測が飛び交うばかりで、結局その疑問に正しい答えを与えられる人間はいなかった。

地鶏とは何か。地鶏の「地」とは一体どういう意味なのか。それまで私は、地元産の「おいしい鶏」なんだろう程度にしか考えていなかったのであるが、道路脇に咲くタンポポのように誰もが素通りしてしまいそうなこの疑問の前で立ち止まった瞬間、私は足に杭を打ち付けられたような心地がした。看過してはならない。この疑問は決してないがしろにしてはならない重大な問題だという気がしてならなかったのだ。

考えてみれば、「地鶏だからおいしい」というロジックは、以前記事にした「1/f・マイナスイオンだから人に優しい」とぴったり符合する性質を持っているではないか。「地鶏って正直何なのかよく分からないけど、地鶏だからきっとおいしい」とか、改めて文章にすると意味不明なのだが、その実このような奇妙な論理は日常世界のほとんど至る所に潜んでおり、やっかいなことに何かしら正当性を帯びているように聞こえてしまうものだ。


いつもの長い前置きはこれくらいにして、このご時世Googleがあれば万事解決である。やきとり.co.jpによると、地鶏の定義は以下のようなものになっている。

血統
「地鶏」をとりあえず定義すれば古来より日本にいたといわれる品種、または明治時代までに日本人が外来種と掛け合わせて作り出した鶏(日本鶏)とされています。
ただ、その多くが天然記念物のためそのまま食べることはできません。このため、日本鶏の血統が50%以上入った交配種を地鶏として食用にしているのです。
また、日本鶏の血統を使っても50%以下のものを「銘柄鶏」と分類しています。

飼育方法
農水省の規定を見ると、加工食品、林産物等の品質規格であるJASの対象品目に「地鶏」が入っています。内容は飼育期間は80日以上、生後28日以降は平飼い、1平方メートル10羽以下の飼育密度であることなどが定められています。
※平飼い:鶏舎内、又は屋外において、鶏が床面又は地面を自由に運動出来るようにして、飼育する飼育方法。平飼いのうち、日中屋外において飼育する飼育方法を放飼いといいます。

鶏の血統、飼育方法の指定、JASによる地鶏認定制度など、非常に興味深い事実ばかりだ。100%生粋の地鶏さんは天然記念物なので非食用(本当の地鶏は食べてはいけない)とはまた傑作である。どうやら「地」という字は「地面」や「地元(広い意味で日本)」の意を表すものと考えてよさそうだ。

飽きたら「鶏」を別の単語に置き換えて色々と想像するのもまた一興だろう。ちなみに写真は九州国立博物館にて来年の元旦からはじまる若冲と江戸絵画展にちなんで、公式ブログのid:jakuchuさんより。


鶏関連リンク(随時追加)

ガンキョウ

tnkysr2006-09-14

今日は先週購入していたメガネを取りに天神イムズへと赴いた。

世界がより鮮明に迫ってくる。これまでぼんやりと見ていた320×240の希薄なリアルが、矯正された1280×768の濃密なリアルに入れ替わるのだ。少し男前になったので、これからはアキバ系でいきたいと強く念じた。

せっかくだからここで二、三言っておきたいことがある。

先生へ。教室で熱心に黒板を見つめていたのは講義に集中していたせいではない。あなたの書いた文字は、私にはまるで見えていなかったのだ。見えない分、霞んで分からない文字を文脈から正確に推測する能力が身についてしまったかもしれない。

貴女へ。もし、いままであなたの顔を凝視したことがあったとしたら謝りたい。別に惚れていたわけではない。どうか気持ち悪がらないで欲しい。それはあなたの顔が半径3メートル以内にないと認識できなかったせいだ。

ごめんなさい。今日からあなたを見つめます。