ガンキョウ
今日は先週購入していたメガネを取りに天神イムズへと赴いた。
世界がより鮮明に迫ってくる。これまでぼんやりと見ていた320×240の希薄なリアルが、矯正された1280×768の濃密なリアルに入れ替わるのだ。少し男前になったので、これからはアキバ系でいきたいと強く念じた。
せっかくだからここで二、三言っておきたいことがある。
先生へ。教室で熱心に黒板を見つめていたのは講義に集中していたせいではない。あなたの書いた文字は、私にはまるで見えていなかったのだ。見えない分、霞んで分からない文字を文脈から正確に推測する能力が身についてしまったかもしれない。
貴女へ。もし、いままであなたの顔を凝視したことがあったとしたら謝りたい。別に惚れていたわけではない。どうか気持ち悪がらないで欲しい。それはあなたの顔が半径3メートル以内にないと認識できなかったせいだ。
ごめんなさい。今日からあなたを見つめます。