きみとぼくのわかり合えない理由(タミル語 de 創世記)

「手書き文字認識のコンペをやってるから、あなたの作った判別器*1で試してみなさい。」
http://algoval.essex.ac.uk:8080/iwfhr2006/index.jsp?page=intro.html
うちのパパからメールでお達しがあった。今回のターゲットは「タミル文字」だ。


といったわけで、色々と周辺情報を調べていたら、データセットUNIPENフォーマットなど技術的情報から、タミル語の成り立ちや歴史などの文化的情報へ興味が逸れ始める。いつものことだ。
タミル文字(wikipedia)
日本語起源説とかあるらしい。それと、未だ見てないが『ムトゥ 踊るマハラジャ』ってタミル映画だったのか。知らなかった!……と、ウィキペディアは大好きだが、一方でぼくにとってかなり危険な存在でもある。なぜなら、目に付く限りのリンクが、ぼくの好奇心を際限なく煽り、そこはかとなくリンクをうろうろ辿らされ続け、一日24時間など即座に消し飛ぶからである。お辺土さんどころではない。これはもうウロボロス級と断言してよい。で、なんとか今日は「バビロン」→「ブリューゲル」→「ジャック・アタリ」まで行ったところで止められた*2。こんなことなら、最近のタバコみたいにウィキペディアは、あなたにとってヒキコモリを悪化させる危険性を高めます。」といった旨の但し書きがほしいものだ。


そう、さっき「バビロン」という言葉が出たが、タミル文字のフォント*3を探していたら、フォントの表示確認用サンプルとして『バベルの塔』が載っているところをたまたま見つけ、それをなんとなく貼ってみたくなったのだ。これが、今日の日記を書いた唯一の動機である。

The Tower of Babel (Genesis 11: 1-9)

そのころ、人類はみな同じことばを話していました。

人口がしだいに増えると、人々は東の方に移って行きました。こうしてバビロンの地に平原を見つけ、大ぜいの人がそこに住みついたのです。

やがて大都市を建設しようという話が持ち上がりました。永遠に残る記念碑として、天にも届くような塔の神殿を造り、自分たちの力を見せてやろうというのです。

「こうやって一致団結すれば、あちこちに散らされる心配もなくなるというものだ。」

そう豪語すると、人々はよく焼いた堅いれんがをうずたかく積み上げ、アスファルトを集めてモルタル代わりにしました。

神様は降りて来て、人間どもが造っている町と塔をご覧になりました。

「いやはや、なんということだ。同じことばを使い、政治的にも一致して事にあたれば、人間はこれだけの事をやすやすとやり遂げてしまう。この分だと、あとでどんな事をしでかすか、わかったものじゃない。何でもやってのけるだろう。こうなったら地上へ降りて行って、彼らが違ったことばを話すようにしてしまおう。そうすれば、互いに何を言っているかわからなくなる。」

こうして、神様は人間を世界の各地に散らしました。もう都市建設はできません。この都の名がバベル〔「混乱」の意〕と呼ばれたのは、このためです。つまり、神様がたくさんの国語を与えて人間を混乱させ、各地に広く散らしたのが、このバベルの地だったのです。

聖書を読まない日本人でも、この話はほぼ誰でも知っていると思います。昔、ナムコのゲームにもありましたし。それをあえて載せた理由は各自で適当に勘ぐってください。

あれ。本題はタミルのはずが、なぜかユダヤに寄っちゃっいました。

*1:ひとことで言えば、データの学習や分類(カテゴリ分け)を行うプログラムのこと

*2:その数時間前は、双対空間とか多重線型性あたりを数時間ウロウロしていたので今日もすでに半日潰したことになる。よく思うのだが(もちろん自分の勉強不足が原因だけども)、数学記事は用語の定義を辿ることが多く、理解なきまま高確率でループに陥りやすい。なんというかシシュポス級である。

*3:http://www.sooriyan.com/font/