アトビラボン

『あ、扉、ボン。跡、ビラ、梵。atobi la bon。アトビラボン。』

 なんなんでしょうねこの言葉。宮沢賢治クラムボンみたいな。いや、着想を得たモノは、もちろん全然別のところにあります。アトビラボン。

 とにかく僕は造語が好き。ケサモサ(chesamossa)なんか、我ながら自信作だと思ってますよ、ええ。意味のわからない言葉ほど、想像力を掻き立ててくれる言葉はありません。外国語の文章を読んでいて、分からない単語が出てきても、すぐ辞書で意味を調べたりはしません。音から受けるイメージ、形から受けるイメージ、五感を研ぎ澄まして、それらのイメージを最大限膨らませて意味を想像します(ちょっと大げさ)。や、間違って解釈してる場合の方が多いんですけどね。でも、初めて出会う言葉には、それくらいの礼儀をもって、おもてなししたいもんです。
 そして、なんとこの“アトビラボン”、ググってみると、検索結果は、僕のこの日記しか表示されません。ああ、また世界中で僕だけが独り占め、僕だけの言葉ができました*1。検索結果にノイズを含ませないこと。この情報社会では、他の情報に対して、これほどアドバンテージを得られる策はありません。流行語にでもならない限り大丈夫です。自分の名前を検索すれば、検索エンジンのトップに表示される。これほど名誉なことはないでしょう。あ、それはそれでまたマズいか。

*1:世界の基準にグーグルを持ってくるところからして、やはり僕は現代っ子でしょうか。