ドイツ語追試験

 今日はドイツ語の追試験を受けに18時に家を出た。昨日と違ってやたらと雨が降っている。学校は家から原チャリで5分ほどのところにあるので、雨が降っててもレインコートや傘は持っていったことがない。きっと私はそんな雨に濡れるのが好きな人種なんだろう。

 学校に開始時刻ギリギリで到着。すでに全員そろっていた。しばらくして試験開始。問題用紙が配られて私は絶句した。数十分間、とりあえず私は問題を解くフリをしてシャープペンをコツコツ鳴らしてみた。皆のペンを快調に走らせる音のおかげで、私は裸の王様気分を味わえた。ではなくて耳障りだった。終了間際、後ろの席の女の子がシャープペンの芯なくなったとか言ってたので一本あげた。かわいい子だったような気がするが、私はそれどころではなかった。しかし後から考えれば、彼女に芯を一本あげることが、私が試験を受けに来た唯一つの意義だったのかもしれない。いや、これこそ私の天命、彼女の危機を救うため、そのため私はこの世に遣わされたのだと思いたい。

 申し訳程度にカッコ埋め問題を一問だけ勘でistと書いてやったが、全然間違っていたらしい。あまりに書くことがないので、教官の似顔絵でも描いて提出してやろうかとも思ったが、まさかそんな度胸もなくほとんど白紙のまま提出。まあ、白紙でも度胸はいるもんだ。